明治維新という名の洗脳 / 苫米地 英人

2021/04/05
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感想

ちょっと極端な考えが多いように感じた。

また、推測が多いので、どこまでが真実なのかわからない内容だった。

簡単にまとめると「ロスチャイルド家を中心とした国際金融資本家たちが明治維新を背後で操っていた」というのが著者の持論である。

印象操作

明治維新の前後は内戦だらけだったにも関わらず、「もし維新の時に内戦があったら、日本は外国に乗っ取られていただろう」という言説が今でも生きている。

武力差を考えれば外国勢が日本を植民地にすることはできたはずなのにそうしなかったのは、そもそも占領しようとは考えていなかったからである。

萩藩の裏会計

萩藩7代目藩主の毛利重就(しげたか)は、1763年に宝暦検地を行い石高を6万石もアップさせた。

そして、表向きには2万石の石高増とし、4万石を密かに別会計とした。

さらに、倉庫業と金庫行と密貿易で金を稼ぎ、維新の際の戦費となった。

長州ファイブの英国密留学

伊藤博文と井上馨は萩藩が外国船を砲撃することを知っていたので、「藩を説得するために急遽帰国した」というのは違和感がある。

イギリス側が日本人の若者を英国に送り、国力を見せつけると同時に文明の利便性を教え込むことで彼らを英国側に取り込んでしまった、と考えるのが自然である。

トーマス・グラバー

グラバーは武器商人として大儲けしたが、グラバー商会は1870年(明治3年)に倒産している。

破綻の理由は、武器の仕入れ過ぎであった。

銀行と戦争

外国の商社と銀行にとって戦争は絶好の稼ぎ時である。

特に銀行にとっては大チャンスで、戦争が起こると当事国の通貨は暴落し国際決済で信用されなくなる。

当事国の通貨が使えなくなると、外資系銀行が貸し出す国際流通通貨を使うしかなくなるのである。

ロスチャイルド家

ロスチャイルド家は多くの中央銀行株を握っていると言われている。

イングランド銀行、フランス銀行、アメリカのFRB、などの中央銀行をその手に収めているのが、ロスチャイルド家を含む国際金融資本家たちである。

これらの銀行は全て民間銀行であり、株主のほとんどは国際金融家である。

通貨発行権者たちは国際決済通貨を使う全ての人々から金利を取ることができるため、国際決済通貨の使用国を広げたい。

そのために最も効率がいいのが、戦争が起きることなのである。

欧州視察を支援していたのは国際金融資本家たち

長州や薩摩の留学生はイングランド銀行を見学している。

また、幕府の遣欧使節団も見学している。

長州ファイブを留学させたのはマセソン商会、薩摩はグラバー、幕府はフランス公使のロッシュである。

これらの背後には、イングランド銀行の代理人=国際金融家たちの代理人、がいたと思われる。

薩長を支援したのはイギリス政府ではなく、幕府を支援したのはフランス政府ではなく、共に国際金融資本家が支援していたのである。

坂本龍馬暗殺の真相

龍馬が暗殺されたのは、グラバーを裏切ったからである。

龍馬が山内容堂に大政奉還の建白書を出させなければ、すぐに内戦が始まったはずである。

武力で倒幕したい薩長、戦争で儲けたいグラバー、が龍馬を殺したのである。

上場企業のみが優遇されている

日銀は民間企業の株式をETFを通じて購入している。

これは脱法行為であり、上場企業のみを優遇するもの。

中央銀行がやっていいわけがなく、限りなく日銀法抵触の可能性があるものである。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)にしても、元本保証しなければならない年金基金を上場株式に注ぎ込んでいる。

株価が下がったら国民の年金資金は目減りしてしまう。

これも上場企業の優遇、要は財閥優遇措置である。

国民の資産を使って一部の人間の私腹を肥やす。

こんなことあ平然とまかりとおっているのが現代なのである。

そして、そのきっかけは明治から始まっているのである。

明治新政府は現代の日本政府に引き継がれている

岸信介・佐藤栄作兄弟の祖先は、萩藩の藩政を行った坪井久右衛門である。

2人の血脈をたどると吉田茂に繋がる。

吉田の養父吉田健三はマセソン商会横浜支店長である。

吉田の妻は大久保利通の息子牧野伸顕の娘雪子であり、その息子は麻生太郎である。

麻生太郎の妹信子の嫁ぎ先は憲仁親王であり、血脈をたどると明治天皇に辿りつく。

池田勇人の妻は長州ファイブの1人山尾庸三の孫であり、その家系図には陸軍大将の児玉源太郎や昭和天皇側近の木戸幸一がいる。

木戸の祖父は萩藩士の来原良蔵であり、その妻治子は木戸孝允の妹である。

池田の家系図をさらにたどると鳩山一郎とその孫の鳩山由紀夫が現れる。

血脈をたどると大久保利通と木戸孝允が出てくる、これが今の日本なのだ。

いまだに政権は薩長閥であり、明治時代ということだ。

金融資本主義こそが民主主義の最大の敵

民主主義の最後の敵は資本主義である。

資本主義は資本家のためのものであり、通貨発行権者と彼らに利益を支払う多国籍巨大企業だけが優遇され政治権力を持つ差別社会が形成される。

金融資本家が握っているのは「お金」そのものではなく、それを生み出す仕組みである。

世界中の国々は、彼らが刷った紙幣を金利を払って借りているのである。

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