僕たちはもう働かなくていい / 堀江 貴文

2021/04/07
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感想

AIやロボットの現状や今後の可能性について書かれていて、そこそこ面白かった。

「AIは人間の脅威になる」などと批判するのではなく有効活用していくべきだ、という著者の考えは私も同感である。

火を怖がったサルや、ラッダイト運動で機械を打ち壊した労働者など、新しいテクノロジーに怯えることが愚かであることの例がとてもわかりやすかった。

そして、全体的に文章が読みやすかった。

AIのことを正しく学ぶべき

AIに対して「人から仕事を奪う」「やがて人間を排除してしまう」という意見があるが、人の成長力や順応性などが考慮されていない。

AIを人類の敵などとみなし、わけのわからない脅威論で排除しようとするなど、絶対に許されない愚行だ

火を怖がったサルみたいに、テクノロジーの前で怯えているだけでは何も解決しない

AIに面倒な仕事をやらせる

いずれは「人が働かなくていい世界」がやってくる

AIに仕事を奪われるのではなく、面倒な仕事を受け渡して、私たちはやりたいことだけをやればいいと著者は述べている。

家庭内であれば片付けやゴミの分別、仕事であれば経費精算、ハンコ押しや資料仕分けなど、面倒な仕事は全てAIロボットに任せるべき。

「人が相手だと安心する」「客は人による接客を求めている」などは根拠不明な思い込みである。 人件費よりもコストが下回れば、ロボット化が進むのは当然である。

ロボット税

ビル・ゲイツは、「AIは危険であり、人間がロボットに置き換えられたところにロボット税を導入するべきだ」と主張している。

著者は「この意見には同意できない。国にお金を集めても、ロクなことがないからだ」と反対している。

スマートスピーカー

スマートスピーカーは子どもが飽きるまで、会話に付き合ってくれる。

たくさん喋ることは、子どもの言語の認知発達の効果が高く、子どもが賢く育つ。

藤井聡太はAIに鍛えられた

藤井聡太くんは、小さい頃から将棋ソフトで修行していた。

現在、プロ将棋の世界では多くの棋士が将棋ソフトで鍛えている。

将棋のようなディープラーニングの技術が活かせる戦いでは、もはや人間に勝ち目はない。

何のために働くのか

「何のために働いているのか」という問いに対して、「生活のため」「お金のため」と答えるのであれば、もし1億円拾ったら働かないのか?

「働かない」という人は危ない、と著者は述べている。
人生の時間と引き換えに、わずかなお金や生活の安心を得ているからである。

人が働く根源的なモチベーションは、楽しいから、好きだから、それが基本だろう

楽しんでいるだけで暮らしていける環境が、AIやロボットなどのテクノロジーの進化のおかげで到来しようとしている

生活の糧を得るために働いているという意識の人は、たしかにAIやロボットの進出を脅威だと考えてしまうかもしれない

現代のラッダイト運動を起こすな

テクノロジーの進化を受け入れず、怯えている勢力は、いつの時代も頑固に存在する

18世紀後半にイギリスから発症した産業革命では、失業のおそれを感じた手工業者たちが各地で機械打ちこわしの暴動を起こした。ラッダイト運動である。

今、AIを人間の脅威だと怯える人たちは、人に恩恵をもたらす機械をハンマーで壊したかつての労働者たちと同じである。

テクノロジーと共に文明のクオリティを高めていくべきだ。
蒸気機関車の発明は、馬車引きの仕事を奪ったかもしれないが、エンジニアなど新たな仕事を生み出した。
コンピューターの誕生では、タイピストやプログラマーなどの仕事が生まれた。

テクノロジーは常に仕事を生み出し、労働者の所得を上げてきたのである。

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