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捕手異論 / 里崎 智也

2020/07/12
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81点

感想

著者はとても頭がいい人だと感じた。 著者の意見は、賛同できるものばかりだった。

主な内容

プロ野球の世界は曖昧な表現が多い

プロ野球の世界では曖昧な言葉がよく使われる。「強気で攻めろ」の強気とは?「気持ちの差が出た」の差はどのくらい?「もっと腕を触れ」とは具体的にはどうすること?
コーチや解説者がこのような抽象的な表現をするのは、単なる手抜きである。プロであれば、的確でわかりやすい説明をしてみせるべきである。

理不尽な指示

たとえばコーチから「今日はカーブをうまく使ってリードしてくれ」という指示があった場合、カーブを多めに使うのか、カウント球に使うのか、勝負球に使うのか、肝心の「うまく」の説明がないのでわからない。そして、どれを選ぼうが打たれたら間違い、抑えたら正解、ということになる。そんな理不尽がまかり通ってしまう、曖昧な表現が幅を利かせているのがプロ野球界である。

練習時間の長さで評価するべきではない

プロ野球界には、長時間練習することを褒める風潮がある。もちろん、日々それなりの練習量をこなす必要はあるが、いたずらに長いだけの非効率な練習は無駄である。
「何時まで練習したか」「バットを何回振ったか」「何球投げたか」「何キロ走ったか」などを熱心さの判断材料にしてはいけない。ただ要領が悪いだけの社員が遅くまで残業しているからといって「熱心だ」と評価されるのと同じである。

プロ野球選手は怪我をしてしまっては商売にならない。体調が悪い時は休むことも、プロとして不可欠な自己管理である。

コーチの1軍、2軍の配置転換に効果はない

1軍のコーチと2軍のコーチでは、必要とされるスキルは異なる。1軍は選手のコンディションを観察すること、2軍は指導すること、が求められる。現在のように「1軍のコーチの方が2軍のコーチよりも格上で年俸も高い」ということは、本来はあってはならないことである。

低迷しているチームが配置転換によって1軍と2軍のコーチを入れ替えることがあるが、到底効果があるとは思えない。2軍の育成プランを壊すことになってしまう。それであれば、1軍のコーチをクビにして、新しいコーチを連れてくるべきである。

>> 続きを読む(ネタバレあり)

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