変えていく勇気 / 遠藤 保仁

2020/07/12
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感想

読みやすくて面白かった。思いのほか文章がしっかりしていた。
一流の人はしっかりと物事を考えていて、監督に従うときは従い、このままではまずいと思ったときには意見・提案するという押し引きが上手だと感じた。
五輪でメンバーから漏れたりW杯で試合に出れなかった際に「もっと上手くなって使いたいと思わせる選手になってやる」と考えられることが成長に繋がっているのだと思う。
レシャック監督とオシム監督はすごいなと思った。

レシャック監督

フリューゲルスに入団したときのレシャック監督には衝撃を受けた。
ボール回しをしていたら「自分は動くな。疲れてしまう。相手がいても遠くに出せばボールを失わない」と言ってきた。中学でも高校でも「動け」と怒鳴られ、サッカーは走るものと刷り込まれてきた。
「人は動くな、ボールを動かせ」というレシャックの理論は別世界のことのようで信じられなかった。実際に、動く範囲を2,3mに限定してボール回しをすると、意外なほどボールがよく回った。

オシム監督

2006年のアジアカップでオシムさんは俺に「ゴールに絡め」と言いトップ下で起用した。
慣れないトップ下で窮屈なプレーをしていた俺は、思い切ってオシムさんに理由を聞きに言った。すると厳しい表情でこう言った。「お前はボランチの選手じゃない。守備ができないだろう。だったら前で自分の能力を活かせ」
図星だった。オシムさんは俺の弱点をちゃんと把握していたのだ。

「もっと走れ」

オシムさんには「もっと走れ。危険なプレーをしろ」と何度も言われた。
オシムさんに指摘された点はどれも俺に圧倒的に足りない部分だった。ジーコの時も、もっと点が取れるボランチになっていたら試合に出られていたかもしれない。
オシムさんに指摘されたことを実践していくと、次第に自分が走ることで簡単に局面を打開できることがわかるようになった。チームのために走ることがいかに大事なのか理解できた。
それから俺はチームで一番走るようになった。また、2列目を経験したことで、ボランチとしてのプレーに幅が出た。

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